月の満ち欠け
  母親は最初しつこく部屋から出て学校に行くようにとドア越しに説得した。




  だがそんな母親の説得をがんと聞き入れず扉を閉ざしたまま部屋から出てこようとしない息子に次第に諦めたのか、何も言わなくなっていった。




  まあ母親にしても離婚の翌日から親子二人で生活をしてゆくために仕事をしてゆく事を余儀なくされていたので、それはいた仕方のない事だった。




  ちなみに峻哉の一日は人が寝静まった深夜の2時過ぎ位から始まる。
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