月の満ち欠け
  すると突然
「あなたは学生さん?それとも何かお仕事でもされているんですか?」
  と峻哉は聞かれ答えに詰まった。




「ええっと……」
  まさかうら若き乙女の前で『3年ほどひきこもり生活をしてます』なんて言えない。峻哉はこの時初めて自分の今の生活態度を悔いた。




  峻哉が無言のままでいると美月は静かに口を開き語り出した。




「あのね。人の人生って色々だと思うんだ。たとえばあなたのように五体満足にこの世に生を受けて生まれてきた人間はある意味幸せだと私は思うのよね。
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