美味しいバイト
  だが薊は性格上ことごとく結果の反対を言ってゆく。それでも若い女の子達は五千円・一万円とお金を惜し気もなく薊に手渡し満足顔で帰って行くのだった。




『ありゃりゃあーこんなんで良いのかしらん?』と占っていくうちに薊はちょっぴり心苦しくなったので




「ねえ未麗さんもしも占いが当らなくってもあの子達怒ってなんか来ませんよね?」
  と真顔で未麗に聞いた。




  すると未麗は
「心配ないわ。私達占い師はただ夢を売っているだけですもの。
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