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  娘の唯を玄関で見送った後志麻は『合コンか……』と小さく呟いた。




  かつての苦い思い出として志麻の脳裏にインプットされた『合コン』と言う言葉。次第に志麻はある出来事を思い出していた――――――。




  それはまだ今現在の夫である秀尚と出会うずっと以前に、志麻が某大手の会社でOLをしていた頃の出来事である。




「ねえ、合コンに空きが出来たのだけれど誰か急遽(きゅうきょ)参加出来る人いない?」
  とそんな同僚の呼びかけに
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