ケータイ小説を書くにあたって


「おかえり。」

美味しそうなメロンソーダを手にしてテーブルにもどってきた友人Aを、私は笑顔で迎える。


「今思ったんだけどさぁ、やっぱりさっきの設定見直そうと思って…」

「さっきの設定って?」

「ヒロインが乗った宇宙船が俺様の家に突っ込むって設定。」


我ながらやっぱりこの設定には無理がある。


「そっか、気づいてくれたならよかった。」


「うん。やっぱり俺様の家を壊しちゃうのはよくないしね。

だから森の中に落下したことにするよ。」


「ん?」

私の言葉に、笑顔のまま固まる友人A。


「ん?」


「そこ!?設定変えるってそこなの!?結局ヒロインは宇宙人てこと!?なんで宇宙人のくせに三億も持ってんのよ!」


あ、たしかに。




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