ケータイ小説を書くにあたって
テスト勉強のためにと入ったファミレスだったが、案の定勉強はそっちのけでおしゃべりが止まらなくなってしまった私と友人A。
しかし、友人Aは彼氏のノロケ話ばかり。
そんな彼女にうんざりし、何か別な話題は、と考えていると、最近ふとはじめてみようかなと思っていたケータイ小説のことが頭をよぎった。
ケータイ小説。
比較的平易な文章で、主に10代の女の子達の恋愛や友情を描く物語。
私の認識はその程度だった。
けれど、たまたま出会った一つのケータイ小説に号泣するという経験をしてからは、その奥深さに密かな興味を抱いていた。
だからなんとなく、自分でも書いてみたいな、という気にはなっていたが、文章力はおろか、同世代の女の子達が楽しめる物語を思いつくような発想力にも乏しく、なかなか執筆は進まなかった。