ケータイ小説を書くにあたって
「本当に?本当に読んでくれるの!?めちゃくちゃつまんないんだよ?多分!」
「読むって言ってるでしょ。ついでに感想も書いてあげるから。」
「本当?本当に!?」
「しつこいわね。読むわよ、絶対。てゆーか読みたいの!」
友人Aは少し顔を赤らめて、視線を落としながらそう言い放った。
「え。」
読みたい?
まさかの願望形だ。
「あんたが書いた小説なんて、読みたいに決まってるでしょ!」
「友人A…!」
「何よ、友人Aって。あんた、普段私のことどんな呼び方してんのよ。」
胸の高鳴りのせいで、思わず変な呼び方をしてしまった。
「ごめんごめん、間違った。」
「どう間違えたら、私の名前が友人Aになるのよ、バカ。」
そう言いながらも、友人Aの口元はほのかにゆるんでいる。