ケータイ小説を書くにあたって
「ワイルド?ワイルドって?
ターザンみたいな?」
「ターザン!?全然違う!」
「なんで?ターザンワイルドじゃん。」
「違うの!そういうのじゃないの!こう、強くて守ってやるよ的なワイルド!」
なにやら強く力説してくる友人Aに、私は世間と自分の認識とのズレを痛切に感じた。
「あー、そういうワイルドね。いわゆるヤンキーみたいな感じね。」
分かったようなふりをして、適当に言葉を紡ぐ。
そんな私に友人Aは、思い出したように呟いた。
「そっか。
そういえば、ヤンキーも人気よね。」
たしかに。
ヤンキー系もなかなかに人気だ。
やはり女の子というのは、強い男に憧れるものなのだろうか。