あの加藤とあの課長*SS集
『僕は応援するよ、直人が陽萌、頑張るなら。』

『晋三…。』

『僕はいいんだ、友達のままで。』



そう言って、笑った。



『……俺、お前好きだわ。』

『告白する相手間違ってるって。』

『…そうだな。』




こうやって割り切れる、晋三が好きだった。友達になれてよかったと心から思う。

それはずっと、変わらない。




「今日からこの店舗の店長を務めることになりました、風間 直人です。よろしくお願いします。」



開店前の朝礼で挨拶をすると、黄色い悲鳴が上がったり。

生渕さんとかがいなけりゃ、俺もまだいけるらしい。いや、本社がレベル高すぎんのかもな。



「はっきり言って、この店舗の売り上げは他の店舗に比べてかなり悪い。」



それより、俺には仕事があるんだ。



「立て直していくぞ。」



「はい!」と言う声に気合いは見受けられるものの、なんでこんなに空回りするんだ。

首を傾げて店内を見渡した。



「風間店長。」



声をかけられて振り返ると、可愛い系の女の子がいた。

確か、前店長。今回俺が来たことによって、副店長に降格になったんだよな…。



「何?」
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