あの加藤とあの課長*SS集
それ以来、俺は図書館に通うようになった。
何しにって、年も名前も知らない彼女に会うために。
また会いたいって、会うたび会うたび思わされるから不思議なもんだ。
でも、会えるのは大抵3回に1回。だからこそ、会えた日はめちゃくちゃ嬉しい。
そんなんだから「付き合い悪い!」と女からは関係を切られまくった。
正直助かったのは内緒。
けど、ある日知ってしまったんだ。
「あっ!」
学食に向かう途中、彼女を見つけた。
図書館以外で彼女を見かけるのは初めてで、俺は一緒にいた友達の背中を叩いた。
「あの子だよ!」
「んー? …げっ、マジかよ湊…。」
「なんだよ。」
「悪いことは言わねーからあの子は止めとけ。」
「は?」
「……あの子は…。」
何しにって、年も名前も知らない彼女に会うために。
また会いたいって、会うたび会うたび思わされるから不思議なもんだ。
でも、会えるのは大抵3回に1回。だからこそ、会えた日はめちゃくちゃ嬉しい。
そんなんだから「付き合い悪い!」と女からは関係を切られまくった。
正直助かったのは内緒。
けど、ある日知ってしまったんだ。
「あっ!」
学食に向かう途中、彼女を見つけた。
図書館以外で彼女を見かけるのは初めてで、俺は一緒にいた友達の背中を叩いた。
「あの子だよ!」
「んー? …げっ、マジかよ湊…。」
「なんだよ。」
「悪いことは言わねーからあの子は止めとけ。」
「は?」
「……あの子は…。」