300億年
300億年

君は知らない。
本当の愛の意味を。
僕は知りたくない。
本当の君の言葉を。

嘘で硬め合って、愛し合ったフリをして
それでいいじゃないか。

真実なんて綺麗ごと。

見ない方がずっと楽に生きれるさ。
もういいじゃないか。
うすよごれていこうじゃないか。

この腐敗しきった世界の中で。

僕らは息をしてるんだ。

何も見ないように目をふさいで歩いている。

真っ暗なこの道を、

鈍く光る灯りをたよりに……。

ただただ歩いている。

今日も明日も明後日も。

歩き続けてゆこう。

もういいじゃないか。

君も僕も綺麗なんて生きられないのだから。


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