300億年
声
ねえ、君に聞いてみたい事があるんだ。
私は何処へ向かえばいいの?
ねえ教えてはくれないか?
私は今にも潰れそうだよ。
今にも消えてなくなってしまいそうだ。
声に出して叫ばなくては
自分の存在が分からなくなりそうだ。
狂ってしまうくらいに。
だから愛してはくれないか?
こんな私を長い長い時をかけて愛してはくれないだろうか?
もっと側にいてほしい。
言葉にしてほしい。
私を想ってはくれないか?
百分の一でいいから……。
今宵もまた月の裏側であなたを想い続けるだろう。
ねえ、憎らしいほど愛しい人よ。
あなたは今頃嘲笑っているんだろう?
たった一人で。