I got a love!?~私が恋に落ちたら~



キーンコーンカーンコーン.....



「みんなー!席に着いてくださーい!今日は、いいニュースがあります。」




と担任の先生は威勢良く言う。



「なんと、このクラスに新しい仲間が増えます。さぁ、入ってきていいわよ。新垣君。」


先生の後ろに続いて出てきた男の子を見た瞬間、私は固まった。



アン時のウンコ男!?


え。えーーーー!

私の驚きを余所に、転校生が淡々と自己紹介を始める。


「えっとー、新垣祐太です。」
「.....」


沈黙。


....え?



自己紹介終わり?




「ブッ」
誰かが笑いをこらえきれなくなった瞬間、ワハハハと、クラスに笑いの渦が巻き起こる。





「新垣君。なんか、前の学校でしていたこと...とか、ないのかな?」



うーん、と首を傾けて考える新垣。




「目立ってやっていたことはありませんけど、毎日犬の散歩に行ってました。」


と胸を張って自信満々に発言する転校生。

先生、苦笑。

クラスはまたしても、関をきったように笑い出す。




先生困ってるし。


てか、イヤイヤイヤ....
マズイ。
なんだこのシチュエーション。


その時、転校生とバチッと目が合った。



私は慌てて目を反らした。


大のソイツは......私を無表情でガン見してやがる。



やめろ、そんな目で見るな~!







そんな見てたら若菜に気付かれる。




さらに面倒なことに....って、若菜、既に新垣と私を交互に見てニタリ顔してるし。



アァ~!アイツ、変に鋭いところあるんだから。


本当に面倒なことになった。


私はスカートのすそをぎゅっと握って、下を向いた。


体が変な汗をかくのを、じっと我慢しながら─────。


< 5 / 19 >

この作品をシェア

pagetop