I got a love!?~私が恋に落ちたら~
キーンコーンカーンコーン.....
「みんなー!席に着いてくださーい!今日は、いいニュースがあります。」
と担任の先生は威勢良く言う。
「なんと、このクラスに新しい仲間が増えます。さぁ、入ってきていいわよ。新垣君。」
先生の後ろに続いて出てきた男の子を見た瞬間、私は固まった。
アン時のウンコ男!?
え。えーーーー!
私の驚きを余所に、転校生が淡々と自己紹介を始める。
「えっとー、新垣祐太です。」
「.....」
沈黙。
....え?
自己紹介終わり?
「ブッ」
誰かが笑いをこらえきれなくなった瞬間、ワハハハと、クラスに笑いの渦が巻き起こる。
「新垣君。なんか、前の学校でしていたこと...とか、ないのかな?」
うーん、と首を傾けて考える新垣。
「目立ってやっていたことはありませんけど、毎日犬の散歩に行ってました。」
と胸を張って自信満々に発言する転校生。
先生、苦笑。
クラスはまたしても、関をきったように笑い出す。
先生困ってるし。
てか、イヤイヤイヤ....
マズイ。
なんだこのシチュエーション。
その時、転校生とバチッと目が合った。
私は慌てて目を反らした。
大のソイツは......私を無表情でガン見してやがる。
やめろ、そんな目で見るな~!
そんな見てたら若菜に気付かれる。
さらに面倒なことに....って、若菜、既に新垣と私を交互に見てニタリ顔してるし。
アァ~!アイツ、変に鋭いところあるんだから。
本当に面倒なことになった。
私はスカートのすそをぎゅっと握って、下を向いた。
体が変な汗をかくのを、じっと我慢しながら─────。