I got a love!?~私が恋に落ちたら~
昼食時間。
「若菜ー、お昼食べよー」
と若菜に声をかけようとした。
その時。
「あのさぁ、まだ名前聞いてないよね...」
ギク。
え?
恐る恐る振り替えると
腕を組んでニッコリ笑って私を見下ろす新垣が居た。
心なしか、眉間に青筋があるようにも見える。
コエーよ。
「よかったら一緒に昼飯食わね?自己紹介がてら♪」
そうきたかーー!
コイツあの時のことまだ根に持ってる....
尋問する気か?
絶対行きたくない!
「あー、先に友達と食べる約束が....」
そこまで言った瞬間、ものすごい視線を感じてそこを見た。
「その先言わんでいいから早くソイツとご飯食べてきな。」
若菜、超ニタリ顔でこっち見てるし。
てか、うわー!若菜、直接脳に......いや、
視線で語っている!?
「ムリムリムリ!続きは言わせてもらうからね。」
と視線で若菜に必死に訴える。
「そう、じゃあ後で話は聞くからね、」
と言わんばかりに手をヒラヒラ振って若菜は教室を出ていった。
えーーーー!若菜ちゃーーーん!
絶望のフチにたたされる私を知らない
新垣は私のことばの続きを催促する。
「...友達と食べる約束が...何?」
「えっとぉー。友達と食べる約束が...えー、ありませんけど。はい。」
目を斜め下に泳がせながら言った。
語尾になるにつれて声、情けないな私!
泣いてる!心が震えてるよ!
「なんだよ。紛らわしいヤツだな。じゃ行こうぜ」
「分かった....」
やっぱりこうなるのね~。