Endless holiday
「お昼食べに行きましょ」


絵里菜が立ち上がる。


おそらく食欲はないだろうに、無理してそう言う絵里菜のことを、今まで誤解していたことに、本気で申し訳なく思った。


杏奈と付き合えることになって、万歳したいほど嬉しい。

だけど、それ以上に絵里菜をむげにしちゃいけないと心から思った。



「ちょっと顔を洗ってくるね」


泣き腫らした目をみんなに見られたくないのだろう。

絵里菜は部屋の中の洗面スペースに顔を洗いに行く。


ふと見た杏奈と目と目が合うと、杏奈は少しはにかんで微笑んでくれた。

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