Endless holiday
絵里菜の洗顔が終るまで、しばらく待ってから、三人でレストランに行くと、食事を終らせているみんなが、まだレストランにいた。


義之の隣に座った一騎に対して、絵里菜が杏奈にその前の席を勧めて、自分は淳の前に座る。


女の子たちは、おそらく分かっているのだろう。誰も絵里菜に向かって話しかけなかったのに、

気が利かない淳と大輔は、すぐに「大丈夫?」とか、「何があったの?」とか聞いている。


本当にバカなヤツラだと腹がたった。


「あのさぁ、そういうことを聞かないのが、デリカシーってもんだよ。だからアンタたちって、女の子にもてないんだよ」


星花が咎めて、淳と大輔はバツが悪そうに顔を歪めた。

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