Endless holiday
なぜ逃げているのかも分からないけど、止まっちゃいけないような気がしたのだ。



とにかく走った。


息が切れて苦しかったけど、止まらずに走り続けた。


背後から口々に「待てぇええ」と言いながら追いかけてくる者たちから、一騎は必死で逃げ続けた。



どれくらい逃げ続けただろう?


それでもまだ、しつこく追いかけられている。


そして……



「うわぁああああああああああああああああああ」


突然真っ暗になったと思ったら、今度はまばゆい光に照らされて目が眩んだ。

< 190 / 202 >

この作品をシェア

pagetop