Endless holiday
「とりあえず一回滑りに行こうぜ」


食事を済ませると、義之が提案した。


もちろんそれを目当てでここに来ているのだから、みんなそれに賛成する。


実はスノボ経験者は、義之と健太郎の二人だけだから、他のメンバーは要領が分からない。


義之に聞きながら、ウエアから道具一式を調達すると、ゲレンデに出た。


「すげぇ〜なぁ〜」


一面の雪景色に、思わず声がもれる。

実は生まれて初めての白銀の世界に、一騎は感動してしばし立ち尽くしてしまった。


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