好きだよ―初恋―
1 ―恋の予感

「昨日カッコイイ人いてさ。
メアド交換しちゃった!!」
「えー! 梨穂すご~い!」
「愛那はさ、好きな人作んないの??」
「あたし…、初恋も…まだで」
「えっ! そうなの!?
かっわいー♪ そういうトコもかわいーッ」
「…もう」
あたしは春野愛那。
中2。
まだ初恋もしてない。
その理由は2つ。
不器用すぎることと、人見知りなこと…。
知らない人に自分から話しかけないタイプで、クラス替えしてまだ1週間。
親友になってくれた梨穂は私に「友達になろーよ!」と声を掛けてくれた。
梨穂はすっごく可愛いし、大人っぽいし…モテモテだし。
私なんかと一緒にいていいのかな? って思うときもある。

「愛那。3年の男子が呼んでる」
「あ、じゃあ行ってくるね」
なんだろう、最近こういうの多いんだよな…。

「えと、春野さんだよね」
「は…はい」
「俺と付き合ってくんね??」
「え…」
「いーだろ? 俺なら幸せにできるし。
彼氏居ないんでしょ?」

「…ご、ごめんなさい
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