君しかいらない~クールな上司の独占欲(上)
ちょっと垂れ気味の大きな目が、綺麗な顔をかわいらしい雰囲気にまとめている。
唇はぽってりとしていて、いかにも男が好きそうな感じだ。
どちらかというと硬派な新庄さんと、あまりお似合いって気はしないけど…。
『元カノ登場~』
シーバーから流れてきた課長の声に、ぎくっとした。
『え、なんですか、ほんとですか、それ』
『新庄くん、仕事中なんだからほどほどにね!』
林田さん、高木さんたちが便乗し、無線上が大騒ぎになる。
課長の揶揄に、新庄さんの応えはない。
「お待たせしました」
そこに新庄さんが戻ってきた。
イヤホンを外して、首にかけている。
これじゃシーバーのやりとりは聞こえない。
『あれ、怒っちゃった? 新庄くん?』
「チーフ、シーバー外してます」
小声でそう伝えると、課長はうれしそうにええーっと声をあげた。
『そうだよねー、元カノとの話、邪魔されたくないもんね!』
あれ、なんで私、胸が痛いんだ。
「すみません、お呼び立てして」
秘書はさっと立ち上がって、新庄さんを控え室の外へと促す。
ボディタッチ、多いんじゃない?
なんとなくおもしろくない気分でいると、新庄さんが振り向いた。
「すぐ終わるから、そのまま食ってていいぞ」
はい、と応える前に、ふたりはドアの向こうへ消えた。
…今のはもしかして、堀越さんへのけん制?
どういうこと?
どういう関係?
唇はぽってりとしていて、いかにも男が好きそうな感じだ。
どちらかというと硬派な新庄さんと、あまりお似合いって気はしないけど…。
『元カノ登場~』
シーバーから流れてきた課長の声に、ぎくっとした。
『え、なんですか、ほんとですか、それ』
『新庄くん、仕事中なんだからほどほどにね!』
林田さん、高木さんたちが便乗し、無線上が大騒ぎになる。
課長の揶揄に、新庄さんの応えはない。
「お待たせしました」
そこに新庄さんが戻ってきた。
イヤホンを外して、首にかけている。
これじゃシーバーのやりとりは聞こえない。
『あれ、怒っちゃった? 新庄くん?』
「チーフ、シーバー外してます」
小声でそう伝えると、課長はうれしそうにええーっと声をあげた。
『そうだよねー、元カノとの話、邪魔されたくないもんね!』
あれ、なんで私、胸が痛いんだ。
「すみません、お呼び立てして」
秘書はさっと立ち上がって、新庄さんを控え室の外へと促す。
ボディタッチ、多いんじゃない?
なんとなくおもしろくない気分でいると、新庄さんが振り向いた。
「すぐ終わるから、そのまま食ってていいぞ」
はい、と応える前に、ふたりはドアの向こうへ消えた。
…今のはもしかして、堀越さんへのけん制?
どういうこと?
どういう関係?