ハッピーエンドのない恋

そんな感じの毎日を1週間くらい過ごした時の事だった。奉仕活動でクラスのみんなと外にゴミ拾いに行った。
何個かのグループに分かれた。あたしのグループには、話したことはないけど同中だった子と、もう一人暗そうな子。とりあえずあたしは同中の子に話かけた。
「奉仕活動とかめんどいよね?」
あたしがそう言うと、その子は少し笑ってうなずいた。


あれ、それだけ?


あたしはそう思って続けて話かけた。
「てか名前なんて言うの?同中だよね?」

「菊地レナ。」
そう言うと話が途切れてしまった。
それからはずっと無言でゴミ拾いをした。周りの話声がうるさくて少しイラついた。


つまんないなぁ、早く終わんないかなぁ

そう思っていたら、1人の女の子が話しかけてきた。
「名前、なんて言うの?」

あ、この子確か派手なグループの……
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