うな金


「それでは皆さん、頂きましょう」


オーナーめぐみの掛け声とともに、静かに蓋が開けられた…。


「ママ、これ…」

「なんだよ、これ」

「ママ、おウドンは?」

「めぐみさん、これは?」

「ふん、なかなかやるじゃないか」


そう。


「ひつまぶし、よ」


丸い桶一面に張り巡らされた、お鰻様。


多少、不恰好だけれど、ボリューム満点だ。


「まずは、このままご飯で召し上がれ」


パクっ。


少しタレが濃かったけど、うん、なかなかの出来。


「次に薬味を入れて召し上がれ」


ワサビがいい感じに効いている。


「そして最後に、おダシをかけて、お茶漬けで召し上がれ」


さらさらさら。


ダシとタレが溶け合って、もう悶絶‼


こうして今年の[うな金]は、上々のうちに閉幕となりました。


よし‼


来年も狩ろっと‼


(鰻)


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