私と貴方とあの子と・・・【完】
何の言葉を発するでもなく、
何か邪魔をしてくるでもなく、
ただジッと隣にいて、
香坂君が特に用事があって来た訳ではない事がわかった私は、そんな香坂君を横に感じながらもレポートに集中した。
こんなイケメンが横に居れば・・・いや隣に男の人が居るってだけでも気になって集中出来なくて当たり前なのに、
何故だろう。
香坂君の隣でも集中してレポートをやる自分が居た。
彼の雰囲気が神秘的だから?
それとも・・・
一限目の終了を知らせるチャイムが鳴り響く。
音によりハッとして顔を上げた。
そう言えば隣に・・・
思い出したように隣を見れば、テーブルの上にうつ伏せになり動かない香坂君。