私と貴方とあの子と・・・【完】
その日、私が電車に乗って直ぐに郁からの着信とメールに気づいた。
メールには『どこ?帰ったの?』と短いけど、私に問いただす文章。
揺れる電車の中でメールを返す。
『ごめん。帰らなきゃだったから、皆の雰囲気壊すのも嫌だったし、風間君に言って出てきちゃった』
そうメールを送れば、
『俺に言ってよね』なんて文句の文章が書かれていた。
最後には『じゃあ、また明日ね』なんて文章で終わる。
「・・・じゃあまた明日・・・か・・・」
自称気味に苦笑いして吐いた言葉は、
これから梅雨を迎える空へ響いた。