私と貴方とあの子と・・・【完】
無理なんだよ。
私は友達を裏切れない。
私も郁が好きだよ。
悲劇のヒロインぶってる訳じゃないけど、
でも私は楓をこれ以上裏切って、楓を悲しませたくない。
友達の恋を、友達が邪魔してどうする。
それから、郁からメールが来ることは無くなって、
でも私はそれが寂しくて、
本当に何がしたいのかわからない。
楓にも郁にも酷い事をした。
自分で決めてやった事なのに、私には後悔しかなくて・・・
日が沢山差し込むベンチに座りながら、
学生がストリートバスケをしているのを眺めていた。
その内意識がスーッと遠のいていく・・・・・