私と貴方とあの子と・・・【完】
朝の陽ざしを浴びたカフェテラスで、
私は朝から課題に取り組む。
梅雨を過ぎた空は、カラッと晴れていた。
「おはよ。桃」
目の前に影が出来てこちらを見る郁。
「おはよ。郁」
2人の特別な呼び名で挨拶をして。
隣に座る郁と、シャーペンを動かす私。
暫く時間が立って、私がシャーペンを置けば、
隣に座っていた郁も反応して私を見る。
目が合えばそれが合図で。
チュッと重ねた唇と唇。
また自分たちの世界に入って集中して・・・
「おはよ~桃花、郁斗君」
一限の終わり頃にやってくる楓。
これが私たちの時間。
私と貴方とあの子と・・・end*