私と貴方とあの子と・・・【完】








朝の陽ざしを浴びたカフェテラスで、



私は朝から課題に取り組む。




梅雨を過ぎた空は、カラッと晴れていた。







「おはよ。桃」


目の前に影が出来てこちらを見る郁。




「おはよ。郁」

2人の特別な呼び名で挨拶をして。


隣に座る郁と、シャーペンを動かす私。






暫く時間が立って、私がシャーペンを置けば、
隣に座っていた郁も反応して私を見る。

目が合えばそれが合図で。






チュッと重ねた唇と唇。




また自分たちの世界に入って集中して・・・







「おはよ~桃花、郁斗君」

一限の終わり頃にやってくる楓。




これが私たちの時間。









私と貴方とあの子と・・・end*

 

< 59 / 65 >

この作品をシェア

pagetop