私と貴方とあの子と・・・【完】
2限目
その日から、頻繁に目に映るようになった香坂君。
今まで私は何を見ていたのだろうって言うくらい彼は目立っていた。
私が周りを見ていなかったのか、
知り合いになると自然と見えるようになるのか・・・
大学内で目が合えば話し掛けられた。
たまに周りの目が気になったりもしたが、
大学生になってまで、僻んでいじめる者は居ない。
皆ただ、平凡な私と香坂君の不釣り合いな組み合わせを珍しそうに見ているだけ。