侍ヴァンパイア
やっぱなんかの気のせいだーーー



ハッと女に視線を戻すと、フラフラ歩いて何か呟きだしたーーー



素早く女の背後に近づくーーー



「私…死ぬの?」



よくわからない会話…



俺も一度経験した事があったーーー



これは、死神との対話だ、、、



『後、そこの君も乗るといい…

ヴァンパイアくん♪』



「テメーどう言うつもりだ!?」



『つれないなぁ…
僕は君にまた会えて嬉しいのに♪』



列車が目の前に急停車するーーー



『乗るの?乗らないの?

彼女はもう行ってしまうよ…』



「乗るに決まってんだろーが!!」



何の躊躇いもなく、俺は列車に飛び乗った



『君ならそう言うと思ったよ…』



二度目の乗車ーーー



うっ!ヤバい、吐きそう…



俺は死ぬ程乗り物酔いが激しい、、、



こんなモン人間サマが乗る乗り物じゃねー!
(人間じゃねーけど…)



一度目に乗った時は、魂だけの存在だったから何も感じなかったが、記憶だけはしっかりしている



だから、次で俺は列車から降りるっ!!



そう心に決めてーーー



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