侍ヴァンパイア
ーーー寝ていたーーー



『魔界~


魔界~』



うん?まさか…今…魔界っつったか?



やっちまった…

やっちまったよ…



こんだけなげー間生きてきて、あんまりだぜ、
俺がなにしたってんだよ?(寝てたんだが…)



ひでー。。。
一世一代の大チャンスが…



「こっちに来い!!」



何だ?
いかにも悪者ヅラのコイツらーーー



ふと見れば、さっきの女が小刻みに震えていたーーー



ゴタゴタ言ってるようだが、
生憎、今の俺は腹へってる上に、
人生最大の失態をして、機嫌がマックスに悪いんだ



軽く女を肩に背負った


「やぁっ!
おっ!降ろしてー!」


ジタバタ騒ぐ女のケツをパシッと叩く


「意外といい音」


「キャっ!!降ろしてっ!!」


「うっせー黙れ」


頬を真っ赤にして怒る女は、極めて威勢がいい、、、さっきまでの死に損ないとは思えない程だったーーー



「なぁ、お前こそ、勿論チケットもってんだろーな?」


ブ男が食いかかってくる


「俺は、今すこぶる機嫌がわりぃーんだよ


そこ…どけ」


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