侍ヴァンパイア
顔を真っ赤にさせ暴れる女を、ポイっと地面に放り投げるーーー


「いたたた…。」


女は盛大な尻餅をついたケツを摩りながら起き上がった



正直な所、、、俺は女が大嫌いだーーー
男が好きという訳ではけっしてない、、、



「あの、私これでも一応、、、女なんですけど」



当たり前…どっからどう見たって、男には見えない



「知ってる、だから?」



「少しくらい、優しく降ろしてくれたって…」



コイツが言いたいのはつまり、女をいたわる優しい心を俺に持てと…
そう言う事なんだろう、、、



「俺、腹減ってんの、そこまで気ぃー回んねぇ」



多分俺は、相当ストイックな方だと思う…



…と言うのも、本当に究極に腹が減らない限り俺は食事をしない



そして、吸血する量も最小限ーーー



前に食事を取ってから、かれこれ4、5ヶ月ぐらいたってるか、、、



限界は6ヶ月だったーーー


その時は流石にありもしないような幻覚が見えたよーな気がするーーー


今だってコイツからする異常なまでの芳醇な香りに耐えて


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