侍ヴァンパイア
泣くか?

キレるか?

なぁ、女、テメーはどうなんだよ?





「私も…きっと、そうだと思います、、、貴方の思った通り


エゴイストな人間」



ーーーーーー。



「イテッ」


女はそっと俺の左足に触れた…



そこには、さっきの奴と揉めた時の傷がーーー


「貴方は…人間じゃないの?」



小さく小首を傾げ、ソイツは真っ直ぐ俺を見つめているーーー



「さっきまで、ひどかった傷が、、、もう塞がりかけてるから…」



俺は視線を反らした、



コイツの瞳が、余りにも澄んでいたからーーー



「あぁ、俺は人間じゃねー



怖えーだろ?」



女は、スルッと自分が着ているセーラー服のリボンをほどき、俺の足に巻き付けるーーー



「っ!?オイ」



「怖がっているのは貴方の方でしょ?」



凛とした表情とは裏腹に、ソイツの指先は震えていたーーー



ビビってる癖に…



「お腹を空かして苛立ってるのに、こんな怪我までして私を助けた貴方を、悪い人とは思えないから…」




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