乱華~羽をくれた君~Ⅱ【完】
そんな風に謝られたら何も言い返せないよ…
「お前はバイト辞めない気?」
そう言われてドキッとした。
昨日までは続ける気満々だったけど…
今日あのユニフォームの事があって少し辞めたくなってしまった。
「…わからない」
「まぁ…今すぐじゃなくてもいーけど、キリいいとこで辞めろよ。ああいう変な奴も来るんだろ?」
「…うん」
陸さんにはユニフォームがなくなったなんて言えなかった。
必要以上に心配かけたくないし…
言ったらきっとすぐにでも辞めさせられちゃう。
「あ、そういえば今日美優さんに陸さんの事聞いちゃった」
「は?」
振り返った陸さんの顔は物凄く驚いてて。
「あいつなんか言ってた?」