乱華~羽をくれた君~Ⅱ【完】

そんな風に謝られたら何も言い返せないよ…


「お前はバイト辞めない気?」


そう言われてドキッとした。

昨日までは続ける気満々だったけど…

今日あのユニフォームの事があって少し辞めたくなってしまった。


「…わからない」


「まぁ…今すぐじゃなくてもいーけど、キリいいとこで辞めろよ。ああいう変な奴も来るんだろ?」


「…うん」


陸さんにはユニフォームがなくなったなんて言えなかった。

必要以上に心配かけたくないし…

言ったらきっとすぐにでも辞めさせられちゃう。


「あ、そういえば今日美優さんに陸さんの事聞いちゃった」


「は?」


振り返った陸さんの顔は物凄く驚いてて。


「あいつなんか言ってた?」





< 105 / 296 >

この作品をシェア

pagetop