乱華~羽をくれた君~Ⅱ【完】
「つーかよぉ、一応うちらはお前より年上なんですけど?敬語つかえや敬語!」
そう言ったのは岩井の隣にいた黒服の木村だ。
結構ここもめんどくせぇ感じだな…
シカトしてると木村に肩を掴まれた。
「てめぇ!無視してんじゃねーよ」
「あ゛?」
ガンとばすと「やんのかオラァっ」と胸倉をつかんできた。
「おい!やめろよ、もうすぐ店開くんだぞ」
岩井の言葉にしぶしぶ木村は手の力を緩めた。
「…お前さぁ、こういう世界の上下関係厳しいって知ってんの?そういう態度とってるとな、いつか痛い目みんぞ?」
「別に長く続ける気ないんで」
岩井に素っ気なく返すと、再び木村がイカっていた。
「まぁいいわ、俺らはいつでもお前のその、女みてーに綺麗な顔をひねりつぶすことだってできんだからな!」