乱華~羽をくれた君~Ⅱ【完】
その音に驚いて、三人は一斉に俺を見た。
「き…桐谷君!?」
「あのさぁ…外まで聞こえてんだけど。あんたらの声」
「「「ええ!?」」」
顔を真っ青にさせて慌てふためいている。
「あとさ、あいつはそんな事するやつじゃねーから。あることないこと書き込むの辞めてくれる?」
その言葉に携帯を持っていた女が恥ずかしそうに俯いた。
「あたしたちは…本当の事を言ってただけで…」
「確かめてもねぇのに本当の事って言えんのかよ!?」
シン…と静まり返る更衣室。
その時突然、美優が中に入ってきた。
「陸っ…もういいからっ…」
美優も聞いていたことに気づいた女3人は、ばつが悪そうにそそくさと部屋を出て行った。
「…なんなんだよあいつら、むかつくなぁ」