乱華~羽をくれた君~Ⅱ【完】
「いいの…もう十分だから…」
美優は俯いたままで元気がない。
「ああいう、くだんねぇ書き込み気にすんなよ」
すると美優は笑顔を見せた。
「…ごめんね、あたし今すごく嬉しい」
「…は?」
「陸があたしのことかばってくれたでしょ?昔はそんな事されなかったから…すごく嬉しくて…」
そうか、こいつは俺と付き合ってた時、こういう嫌な思いをしてきたのか。
一人で色々悩んでたんだろうな…
「…わるい」
「いーの!もう謝らないで?もう陸に何度も謝られてるよ!あたしそんなつもりで言ったわけじゃないし…あたしは陸さえわかっててくれればいいの…」
その言葉が俺にとっては重かった。
これ以上、何を求められても、俺は答えることができねぇから。