乱華~羽をくれた君~Ⅱ【完】
温かくてとろける様なキスは何度もされたけど、全然慣れない。
あ…
今嫌な事思い出しちゃった…
こんな風に美優さんともキスしたのかなって…
あたしにするように優しく抱いて優しく撫でて…
そう考えたら…胸が苦しくなった。
あたしは少し拒否るように陸さんの肩を押した。
「あ?奈緒?」
「り、陸さん、シャワー浴びるって言ってなかった!?」
「あーいいよ、あとでで」
再びキスしてこようとする陸さんの顔を両手で塞いだ。
「で、でも!明日も朝から仕事なんでしょ!?夜もだし…早く浴びて寝た方いいよ!?」
不自然だっただろうか…
でもなんか今日はしたくない。
美優さんの顔がちらついて離れないから…