乱華~羽をくれた君~Ⅱ【完】

頼んだアイスティをすすっていると、康大が小声で囁いた。


「なぁ、俺ら二十歳にみえっかな?」


「なんで?」


「…酒飲みたい」


「ええ!ちょっと!」


「結構家とかでいっつも飲んでるし」※お酒は二十歳になってからですッ(笑)



そう言って店員にジンライムを頼んでいた。

ちょっと頼もしいかなって思ってたけど、大丈夫なのかなぁ…

来たことに少しだけ後悔してしまった。


「ねぇ、なんで康大キャバクラとかに詳しいの?もしかして通ってたり…」


「バカか、いくらなんでもキャバクラはまだ行った事ねぇよ。いや、姉ちゃんが働いてっから」


康大の兄弟の話は初めて聞いた。

お姉さんがいたのか。


「だから仕事の流れ的なことも聞いてたし、わかんだよ」


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