乱華~羽をくれた君~Ⅱ【完】
「これからどーすんの?彼氏に話してみるのか?」
…聞きたい。どうしてあの店で美優さんと働いているのか。
美優さんとの関係も…
陸さんを信じたいけど、あの二人の雰囲気を見てると、聞くのが怖い。
「わからない…ちょっと考えてみる」
「…そーだな。あっちから何か言ってくるかもしんねーしな」
そう言って、手に持っていた缶コーヒーをぐいっと一気に飲み干した。
康大が、あたしを家まで送ってくれて、部屋に着いたとき、ちょうど陸さんから仕事が終わったとメールが入った。
あたしがさっき店の前にいたと知ったら、驚くかな…
あの後、二人はどうなったんだろう。
キス…したのかな。
嫌な事ばかり考えてしまう。
ベッドに横たわったあたしは、陸さんにメールの返信もしないまま、深い眠りについてしまった。