乱華~羽をくれた君~Ⅱ【完】
「藤沢!日誌書いた!?」
どっかに行ってた康大が、自分の席に戻ってきた。
「今から書くとこ…てか今週ずっとあたし書いてない!?康大も書いてよ」
「いやぁ、俺字きたねーじゃん!?だからそれは藤沢にまかせる!」
もう…ホントうまいんだから…
「わりぃわりぃ」と、横で康大が笑っていると、担任があたしたちの名前を呼んだ。
「2人とも、ちょっと職員室にきてくれるか?」
あたし達は顔を見合わせた。
物凄く嫌な予感がする。
職員室に行ってみると、担任の机の上に、ありえないくらいの大量のプリントが。
「センセぇー…」
康大もそれに気づいたのか、ダルそうにそうつぶやいた。
「お、二人とももう気づいたのか?賢いなぁ~」
そう言ってあたしたちに何か入っているコンビニの袋を渡した。