乱華~羽をくれた君~Ⅱ【完】
「何これ」
「プリンだ。新発売らしいぞぉ!?」
「こんなので俺らにこの山をヤレと!?」
康大がプリントの山を指さして嫌そうに言う。
「頼むよ!明日のPTA総会で使うんだ、お前らしか頼める奴いなくて…」
あたし達は同時にため息をついた。
「で…これ全部で一体何部ですか?」
「500だ」
「500!?そんなの今日のうちにおわんのか!?」
「昨日ほかの奴らに500作ってもらったけどな、そう遅くまでかからんかったぞ、だからお前らもガンバレ!」
そう言って担任はうちらにプリントの山を渡した。
500部も作らなきゃいけないなんて…
気が遠くなる…
誰もいない教室の机に、どさっと大量のプリントが置かれた。