乱華~羽をくれた君~Ⅱ【完】
「やばー!!超美味しいこれ!!」
「まじで」
あたしの顔を見て、康大もプリンを開けて食べた。
「うっま!…良いの買ってくんじゃん」
そう満足そうに微笑む。
甘いのを食べて、ちょっと疲れがとれた気がする。
あともうひと踏ん張りだ。
「…藤沢さ、落ち着いた?」
唐突に言われたので、あたしは驚いて顔を上げた。
「え…?」
「ずっと聞きたかったんだけどさ、聞いていいものなのか悩んでた」
康大が言っているのはきっとあの日の事だろう。
「うん…大丈夫だよ」
「大丈夫じゃねーんじゃね、その顔は」
ドキッとした。
あたしまた顔に出てるの…!?
両手で思わず顔を隠した。
「彼氏に話したのかよ」
あたしは首を横に振った。