乱華~羽をくれた君~Ⅱ【完】
「ん。…俺も最近仕事忙しくてあんまあいつの相手してやれなかったしな…」
「そーいや陸、夜もやってんのか?」
「ああ」
「なんで急に…金ねぇわけじゃねーだろ?」
そういえば、こいつも美優を知ってるはずだ。
「美優って女覚えてるか?」
広樹の顔が突然険しくなった。
「美優…あいつとまたなんかあったのか?」
俺は今までの事を広樹に話した。
すると、でかいため息を一つはいた。
「あいつとは関わんねー方いいと思う…」
「あ?」
「バックにヤーさんついてんだよ、あいつ、お前にまだ気があるっぽいし、面倒なことになりそうな気がする」
「…へぇ」
「へぇって!やべーだろ!?お前はもちろん、奈緒ちゃんにだって危害が加わるかもしんねーじゃん!」