乱華~羽をくれた君~Ⅱ【完】

「そう焦んなよ」


「陸っ!!」



俺は煙草の火を地面に擦り付けて、立ち上がった。



「そんなこと、ぜってーさせねぇから。俺は死んでも、あいつは守る。だから心配すんな」



広樹は不安そうな表情を浮かべていた。



例え美優がおかしなこと考えていたとしても、奈緒には一切触れさせない。

あいつを傷つけたら、俺は女でも容赦しないだろう。














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