乱華~羽をくれた君~Ⅱ【完】
ん…ここ…どこだ…
目が覚めた時は、頭がガンガンしていた。
見たことのない天井を、俺はしばらくぼーっと眺めていた。
「目ぇ、覚めた?」
隣で愛華が素っ裸になって横たわっている。
俺は一瞬青ざめた。
「もぉ、そんな顏しないでよっ昨日は超楽しかったのに」
その時、自分も裸だという事に気づいた。
ガバっと起き上ると、ぐあんぐあんと眩暈が起こった。
「ほらーまだお酒残ってるんだって。一緒にゆっくり寝ようよ」
「おいっ!」
勢いよく愛華の腕を掴むと、愛華は驚きのあまり、目を見開いた。
「な…なによ急にっ…」
「何があった!?なんで俺こんなとこにいんだよ!?」
「なんでって…見ての通りじゃんっ桐谷君酔っぱらってあたしとラブホ来たんだよ!?」