乱華~羽をくれた君~Ⅱ【完】
まだ痛む頭を抱えながら外へ出ると、朝日が顔を出していた。
あまりの眩しさに目を細める。
まじかよ…
まじで俺、愛華と…?
ぐらぐらする脳内を必死で叩き起こし、昨夜の事を思い出そうとするが、中々思い出せない。
つうか…岩井と木村は…?
2人に電話したが、全く出る様子がない。
もしかしてあいつら…俺をはめた!?
店の決まり事に、店の女と関係を持ったらクビってあったよな。
あいつら、俺を辞めさせようとしたのか…
確かにどう考えてみても、昨日の岩井と木村の態度はおかしかった。
今まであんなに俺の事を嫌っていたくせに。
なるほどな…
そういうことか。
それならば話は早い。やめてやるよ、それからお前らを半殺しにしてやる。