乱華~羽をくれた君~Ⅱ【完】

あたしは驚いて康大から離れると、康大はこちらを横目で見て、薄く笑みを浮かべている。


やっぱりあたしの反応見て楽しんでる…!?



それからは康大から離れるようにして、舞香の隣に移った。

イライラして顔が引きつってしまったかもしれない。


プリクラを撮り終え、出来上がるまで機械の前で待っていると、辺見君が「この後どこいく?」と言い出したので、みんな考え始めた。


あたしは…


さっきの事もあって、気分が悪くなったし正直もう帰りたい…かも。


その時、突然康大があたしの手を引っ張った。


「な、なに!?」


その声にみんな一斉にうちらに注目する。


「俺らちょっと抜けるわっ」


「え!?」


みんなも目を丸くしていた。


無理もない。ここのメンバーはあたしに彼氏がいることを知っているはずだから。






< 224 / 296 >

この作品をシェア

pagetop