乱華~羽をくれた君~Ⅱ【完】
あたしは驚いて康大から離れると、康大はこちらを横目で見て、薄く笑みを浮かべている。
やっぱりあたしの反応見て楽しんでる…!?
それからは康大から離れるようにして、舞香の隣に移った。
イライラして顔が引きつってしまったかもしれない。
プリクラを撮り終え、出来上がるまで機械の前で待っていると、辺見君が「この後どこいく?」と言い出したので、みんな考え始めた。
あたしは…
さっきの事もあって、気分が悪くなったし正直もう帰りたい…かも。
その時、突然康大があたしの手を引っ張った。
「な、なに!?」
その声にみんな一斉にうちらに注目する。
「俺らちょっと抜けるわっ」
「え!?」
みんなも目を丸くしていた。
無理もない。ここのメンバーはあたしに彼氏がいることを知っているはずだから。