乱華~羽をくれた君~Ⅱ【完】
ゲーセンの外に出て、ようやく康大が振り返った。
「ちょっと!なんなの急にっ!?」
さっきのプリクラ機の中の事もあったため、あたしはイラついていた。
「ハッ…そう怒んなや。二人で話したかったんだよ」
そう言われ、ドキンとした。
話って…?
「あのさ、ちょっと行きたい場所あるんだけど」
康大にそう言われ、不審に思いながらもあたしは、康大が行きたいと言っている所に行くことにした。
一体康大は何を考えているんだろう…
電車に揺られ、着いた場所は……
袖ヶ浦海岸だった。
ここは陸さんとの想い出の場所。
なんで康大、こんなところにあたしを連れてきたの――――――?