乱華~羽をくれた君~Ⅱ【完】
心配すんなと言われても、やっぱり気になる。
美優さんが陸さんの事をすごく好きなんだって事知ってるから。
「んな顏すんじゃねー」
そう言って頬を軽くつねってきた。
「あーーー今すぐだきてぇーーー」
「ええ!?」
「…でも、すっきり終わるまで我慢すっかー」
あたしの顔を見てニヤリと笑う。
「事が全部終わったら一日中離さねーから。覚悟しとけよ?」
そんな意地悪な瞳に見つめられ、ドキドキの心臓は鳴りやまない。
「そ…そんなっ一日中って!」
顔を赤らめると、陸さんはケラケラと笑った。
「あ、そーいやさ。…あいつには何もされてねーだろうな?」
「え?」
「康大だよ」
どっきーーーーーーん!
や、ヤバい…
忘れてた!康大にキスされたんだった…