乱華~羽をくれた君~Ⅱ【完】

昨日3年生になって初めて席替えをし、隣の席になったのが浅野康大なのだが、彼は昨日学校を欠席していた。

クラスも初めて一緒になったし、顔を合わせたのはこれが初だった。


ショートマッシュベースの髪型に前髪はアシメな感じ。色は綺麗なスモーキーアッシュに染められてある。
見るからにオシャレさんといった感じの風貌にあたしはドキっとした。


「舞香ぁ、朝からうるせーよっ」


大人っぽい顔立ちとは真逆に見せる無邪気な笑顔。

舞香とは仲がよさそうだ。


「あ、康大おはよっ」


「はよ。つーか俺の席最悪!寝れねーじゃん!」


そう。あたしの席は廊下側の前から2列目。康大はその隣なのだから、授業中に寝るのは相当厳しい。


「でも寝るけどねっ」


そう言って白い歯を見せて笑う。


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