乱華～羽をくれた君～Ⅱ【完】

あたしは目が点になっていたかもしれない。

何を言いだすのかと思えば…


もしかして康大、さっきからそれずっと考えててくれてたのかな。


あたしは思わず声に出して笑った。


すると担任に「何がおかしいんだ」と注意されてしまった。


肩をすくめているあたしに、康大は


「…まじで何がおかしいんだって感じなんですけどぉ…」


と、拗ねた様子でいる。

それが余計に面白くて笑ってしまった。


「藤沢って笑うと明るくなんな」


「…え？」


「なんかすんげー暗い子だと思ってた。でもあんなうるせー舞香と友達なってるし気になってたんだよね」


「え！気に！？」


「あ、変な意味じゃねーよ、誤解しないでね」


その言葉にあたしの顔が熱くなった。